五輪・塩浦慎理選手の父らがサッカー中に人命救助 神奈川・小田原消防が感謝状

人命救助に貢献したとして表彰された(左から)大塚さん、塩浦さん、近藤さん=小田原市消防本部

 シニアサッカーの試合中に倒れたチームメートに救命処置を施して一命を救ったとして、神奈川県の小田原市消防本部は21日、「横須賀シニアサッカークラブ60」の塩浦健吾さん(59)=湯河原町=ら3人を表彰した。塩浦さんはリオデジャネイロ五輪(2016年)や東京五輪(21年)に出場した競泳の塩浦慎理選手の実父で「倒れた選手とは長年のライバル。相手チームにも手を借り、皆で助けることができてよかった」と振り返った。

 感謝状を受け取ったのは、塩浦さんのほか、同じチームの大塚真実さん(59)=藤沢市=と近藤誠さん(64)=同市=。チームプレーで命を救った3人に、渋谷精二消防長は「シニアスポーツに励んだ日々の鍛錬のたまもの」と感謝した。

 塩浦さんらによると、今年5月に開成水辺スポーツ公園(開成町)で行われたリーグ戦のハーフタイム中、チームメートでキャプテンを務める60代男性が突然倒れた。心臓発作とみられ、意識ももうろうとしている状態だったという。

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