宇都宮LRT脱線事故、専門家が調査 分岐器やカーブ、入念に【動画】

分岐部分を調べる有識者ら=22日午後3時50分、宇都宮市宮みらい

 試運転中に発生した宇都宮市の次世代型路面電車(LRT)脱線事故で、専門家による調査が22日始まり、事故現場のJR宇都宮駅東口停留場付近で行われた現地調査の様子が報道機関に公開された。

 調査に訪れたのは、市が設置する芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会委員としてLRT車両の検討に関わってきた須田義大(すだよしひろ)東京大生産技術研究所教授と、水間毅(みずまたけし)元交通安全環境研究所理事の2人。

 午後3時50分ごろから約1時間にわたり、脱線した車両が通過した分岐箇所やカーブの周辺を入念に観察し、市職員らに当時の状況などを聴き取っていた。市によると、レールの傷や脱線した位置、施工状況などを重点的に調べ、LRTの車両基地では、脱線した車両の損傷状態も確認したという。

 市は「有識者のご意見をいただきながら、事故原因の究明と対応策の検討を行う」としている。

分岐部分を調べる有識者ら=22日午後3時50分、宇都宮市宮みらい

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