介護現場の現状学ぶ 平塚の神奈川県立高浜高校で体験授業 3年生10人参加、訪問入浴も

現場で働く介護職員から訪問入浴でのポイントを聞く高校生ら=平塚市高浜台の県立高浜高校

 全国的に不足している介護職のやりがいや魅力を若い世代に伝え、働き手の裾野拡大につなげる介護体験授業が17日、県立高浜高校(平塚市高浜台)で開かれた。選択科目「社会福祉基礎」を履修する3年生10人が“介護現場の今”を学んだ。

 介護大手のツクイ(横浜市)と平塚市、同校が連携した授業で、市内の事業所で働く同社の職員が訪問介護での業務を再現。「脳梗塞を患いまひが残る父が退院し、行政サポートを得ながら介護サービスを受ける」との設定で、訪問入浴を実演した。教室内に浴槽を持ち込み、3人がかりで利用者の体を洗い上げた。移動車の中で風呂用の水が加温される仕組みや、まひ側を配慮した洗い方などが紹介されると、学生たちは熱心に聞き入っていた。

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