遺言書を作れば相続がスムーズに 県青年司法書士協 岡山でセミナー

遺言書を作るメリットなどを伝えたセミナー

 岡山県青年司法書士協議会は23日、岡山市北区丸の内の県立図書館で遺言や相続に関するセミナーを開き、岡山地方法務局が遺言書を作るメリットなどを伝えた。

 参加した約20人を前に、講師を務めた同法務局供託課の吉岡志保遺言書保管官が「遺言は円滑な相続のために誰にとっても役立つ」と強調。夫婦に子どもがいない▽特定の人に相続させたい▽相続人に行方不明者がいる―といったケースは特に遺言による相続がスムーズになるとした。

 遺言書には、自宅で1人でも書ける自筆と、公証役場などで弁護士ら公証人と証人が立ち会って作る「公正証書遺言書」があることも説明。自筆の場合は紛失や改ざん、発見されない―といったリスクがあるものの、法務局の保管制度で回避できることも紹介した。

 司法書士や税理士、法務局職員らによる無料相談会もあった。

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