鉄路存続へ提案・交流 隊員11人参集、アイデア続々 第1回「大糸線応援隊」ファンミーティング

 大糸線活性化協議会(事務局、糸魚川市都市政策課交通政策係)は、信越県境にある姫川温泉白馬荘(長野県小谷村)で20日、「大糸線応援隊」の第1回ファンミーティングを開いた。

初めて開かれた「大糸線応援隊」のファンミーティング。隊員11人が参集した(20日、姫川温泉白馬莊)

 「大糸線応援隊」は12月で発足から2年を迎える。大糸線糸魚川―南小谷間の利用促進やPR強化、知名度向上などを目的に掲げ、入会費・年会費無料で会員を募集。隊員には特製の隊員証を発行し、入隊記念の限定グッズを贈呈、メールマガジンで適時情報を配信してきた。同日現在の隊員数は2529人。
 ファンミーティングは隊員限定イベントとして参加者を募集。当日は沿線や近隣、遠方から12歳から63歳までの11人が参集した。所在地内訳は糸魚川市2人と妙高市1人、長野県5人、富山県1人、東京都1、京都府1人。

車座で自己紹介、意見交換した参加隊員

 同協議会長の米田徹市長と糸魚川市、小谷村職員のスタッフが歓迎した。隊員3人が準備した報告・提案資料は全員に配布。昼食や入浴、隊員相互の交流を楽しんだ後、自己紹介、意見交換した。糸魚川駅レンガ車庫のレンガなど貴重品の当たる抽選会も行われた。
 意見交換では冒頭、糸魚川市職員が大糸線活性化・利用促進の取り組み経過などを説明。赤字収支の厳しい現状、2024年春に関西方面・敦賀まで延伸する北陸新幹線との連動など、大糸線が今後も必要な理由を説明した。小谷村職員はスマホゲーム化、中土駅の魅力化、大糸線に手を振る運動など、今後の計画を紹介した。
 隊員からは、関西方面からJR西日本・大糸線を利用して糸魚川、小谷、白馬に訪れるための仕掛けづくりなどの提案、駅近辺での音楽イベント実施、大糸線の歌や発車のメロディ、バッジやカードの作製などのアイデアが続々と挙がった。
 参加隊員のうち、今年2月3日にあった大糸線に関するニュースを「ただ事ではない」と感じて以来、度々来訪するようになった東京都の会社員男性(63)は「(沿線の)雪の風景などにすっかり魅了された。一隊員としてPRしていきたい」と協力を約束した。
 米田市長は賛同、参加に感謝。「自分たちも関わりたいという思いはありがたい」などと話し、有機的な活動の広がりを誓った。

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