江戸時代の福井城下の地図と現在の違いを見比べながら旧北陸道をたどるイベントが11月23日、福井県福井市内で開かれた。参加者は市街地の成り立ちや当時の暮らしなどの解説を聞きながら、約3キロのツアーを楽しんだ。
「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会が5月から開いている企画「福井城下まち歩き」の第5弾。歴史ファン17人が参加した。
福井市立郷土歴史博物館学芸員の藤川明宏さんの案内で、同市花堂北1丁目の福井鉄道福武線花堂駅を出発し、細い路地などを巡り約3時間かけて九十九橋まで歩いた。
⇒福井県内の城を学び楽しむ「ふくい城巡り」
福井城下の最南端に当たる赤坂口(現在の同市月見2丁目)では、藤川さんが付近の道幅が当時と変わっていないことなどを説明。一帯はかつて「たばこ町」と呼ばれ、「城を建てるために移転させられた町人が、代わりにたばこの専売権を与えられ、商店が立ち並んでいた」と話した。