縄文文様から着想のデザイン紹介 新見で企画展 衣装やバッグ40点

会場に展示されている縄文文様を施した衣装やデザイン画

 新見市法曽の猪風来(いふうらい)美術館で、縄文土器の文様に着想を得たデザインを紹介する企画展「踊る縄文の精霊たち」が開催中。文様を施した衣装やトートバッグなど約40点が披露されている。

 衣装は県内の服飾デザイナーらの協力を得て制作したワンピースやTシャツ、ズボンなどが並ぶ。このうち木綿生地で仕立てた上着は、土偶に見られる文様をあしらい、ボタンには縄文時代、貴重な食料だったエゾシカの角を用いた。

 縄文造形家の猪風来館長(75)が手がけたデザイン画、四男で縄文造形作家だった故・村上原野さん(2020年2月逝去)のオブジェを布地に再現した作品もある。

 猪風来館長は「縄文人の豊かな心を感じてほしい。今後はファッション分野にも力を入れたい」と話した。

 会期は来年1月29日まで。開館は午前9時半~午後5時。休館は11月末までが月曜、12月からは月、火曜と年末年始(12月27日~1月4日)。観覧料は一般400円、高校生200円、中学生以下無料。問い合わせは同美術館(0867―75―2444)。

© 株式会社山陽新聞社