生誕120年 横溝正史に祝福を 総社の郷土館、メッセージ募る

総社市まちかど郷土館が募っている横溝正史生誕120年を祝うメッセージ用のカード

 総社市まちかど郷土館(同市総社)は、市にゆかりのある探偵小説家・横溝正史(1902~81年)の生誕120年を祝うメッセージを募っている。はがきを模した専用のカードに書いてもらい、横溝の次女野本瑠美さん=東京=に届ける。募集は12月25日まで。

 横溝は太平洋戦争末期の1945年から3年半、一家で倉敷市真備町岡田に疎開した。浅野智英館長によると、疎開宅の改修を待つ間の約1カ月は、総社市内にあった義姉の家で過ごしたという。

 名探偵金田一耕助が活躍するシリーズの「悪魔の手毬唄(てまりうた)」や、短編の「心」「絵馬」には総社のまちが登場。郷土館も作品に出てくる旧総社警察署の建物を活用しており、横溝と総社の縁を知ってもらおうと企画した。

 館が用意するオリジナルカードの表は、切手部分に手まりのイラストと「120」の数字入り。裏には横溝の似顔絵スタンプを押すなど趣向を凝らした。カードは施設で取りまとめて送る。

 26日は総社市や倉敷市真備町地区を作中人物の仮装で練り歩く催し「1000人の金田一耕助」に合わせ、ゴールの真備ふるさと歴史館(同市真備町岡田)に出張。参加するファンにカードを配りPRする。問い合わせはまちかど郷土館(0866―93―9211)。

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