辞任ドミノで岸田政権に解散風?解散のメリット・デメリットとは?解散の時期は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2022年11月24日に公開された動画のテーマは……辞任ドミノ!解散が近づいてきた?

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、解散・総選挙の可能性やメリット・デメリットについて語っていただきました。

【このトピックのポイント】
・岸田政権に解散風?統一教会問題を収束できるメリットがある一方議席減のデメリットも
・松田氏は年末年始の解散は早いとの見立て。2023年夏か2024年の自民党総裁任期終了直前の可能性に言及
・過去には安倍政権や麻生政権が辞任ドミノで解散に。岸田政権の今後は旧統一協会問題の動向がカギとなるか

岸田首相が起死回生の解散総選挙?メリット・デメリットは?

閣僚の辞任が相次ぎ、旧統一教会問題で支持率低下が進む岸田政権。一部の報道では解散の可能性に言及するものも出てきています。

記事では、解散・総選挙に踏み切ることで旧統一教会問題を収束できるメリットが岸田首相にあると伝えています。

松田氏は「旧統一教会が宗教法人として解散することになってもこの問題がくすぶり続ける可能性はある」として「解散・総選挙によって有権者の信任を得たといえるメリットは確かにあると思う」とコメントしました。

ただ、解散・総選挙はメリットばかりではありません。

2021年の衆院選で自民党は絶対安定多数の261議席を獲得しており、選挙となれば当然議席は減ることが予想されます。

場合によっては過半数の233議席を割る可能性も考えられ、松田氏は「まだ任期が3年あるのにそのリスクをとるのか」「メリットよりデメリットの方が大きい」と指摘しました。

MC鈴木も「デメリットの方が大きいと思う」と同意。「安定した政権運営のために解散するのに議席を減らしてしまっては結局不安定になってしまう」とコメントします。

さらに、今解散・総選挙となれば争点は当然旧統一教会問題になり「無党派層が自民党に流れなくなる」と厳しい選挙戦になることを強調しました。

「もし今解散となれば自民党はどれくらい議席を減らすか?」という質問に対し松田氏は「20は減らす」と予想。野党の伸びが見られないことを理由に単独過半数は維持するのでは、と分析しました。

任期1年での解散は早いというのが松田氏の見立て。一方、2023年の夏であれば岸田総理が並々ならぬ思い入れを持つ広島サミットの後ということもあり、松田氏は「一定の成果をあげて支持率が上がったタイミングで解散の可能性はある」と解説します。

さらに自民党総裁の任期が切れる直前の2024年6月ごろが最も解散の可能性が高いとのこと。

松田氏「選挙で勝つことが総裁に求められること。その点を踏まえると政局的に解散・総選挙は早いと思いますけどね」

1か月で3人「辞任ドミノ」 過去の政権と比較

過去に辞任ドミノによって首相の退陣や解散につながったケースとして竹下政権や野田政権があります。

野田政権は約1年4か月で3回の内閣改造を繰り返し政権浮揚を試みるということもありました。

松田氏「内閣改造すると一時的に支持率が上がるといわれていますけど最近そうでもないんですよね」

MC鈴木「この間の岸田さんの内閣改造はあまり支持率に影響はなかったですね」

また、第1次安倍政権では約10か月で5人の閣僚が辞任。麻生政権では約9カ月で3人の閣僚が辞任しその後の衆院選で惨敗し、民主党に政権を奪われることになりました。

岸田政権がこの辞任ドミノから抜け出す方法はあるのでしょうか。

MC鈴木は「次の内閣改造で旧統一教会と本当に関係のない人だけを選ばない限りこの問題を追求され続けることになる」「それって事実上難しいんじゃないかと思う」とコメント。

松田氏は「大臣を選ぶ基準はその人の見識や能力、自民党的には期数もある。その大臣予備軍の中から比較的旧統一教会と関係の薄い人を選んでいる」としたうえで「そうなるとなかなかいい人事ができないだろうし、内閣改造をしてもまた問題をつつかれて支持率を落とすという悪循環に入るリスクは確かにある」とコメントしました。

最後に松田氏は「その流れで解散するしかないとなってくるかもしれないが、質問権の行使や解散命令があるのかどうかや、その後の流れで風向きが変わってくる可能性があるのでまだまだわからない」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

解散のメリット・デメリットは?いつ解散する?議席はどうなる?松田氏が徹底解説!

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