中国電力 家庭向け規制料金値上げへ 国に申請 来年4月から目指す

世界的な物価高の影響が生活に欠かせない電気料金にも押し寄せています。

中国電力は25日、家庭向け規制料金の値上げを国に申請しました。

中国電力 瀧本 夏彦社長「燃料価格の高騰の影響は非常に大きいものがあり(家庭向け)規制料金につきまして値上げをお願いさせていただく」

これを受け規制料金で契約している一般家庭では(月間電力量260kWh)現在と比べ1カ月当たり約30%の値上げに。

一方、上限のない自由料金も見直し、こちらは月約5%下がる見通しです。

中国電力は値上げの要因としてウクライナ情勢による燃料価格の高騰や、島根原子力発電所の長期稼働停止などをあげています。

規制料金の本格的な値上げ申請は第二次オイルショックの影響があった1980年以来。

中国電力は国の審査を受け来年4月からの値上げ実施を目指すということです。

申請が認められれば実際に支払う電気料金はどうなるのでしょうか。

燃料費の調整額に上限があるプラン「従量電灯A」の場合、使用量が260kWhの一般家庭では、現行の8029円から2399円高い1万428円になります。

しかし来年から始まる政府の電気代負担軽減策で1820円値引きされるため、実際に支払う料金は8608円になり値上がり幅は579円になるとみられます。

電気料金以外にも食品を中心にすでに値上げが発表されているものがあり、家計への打撃は年が明けても続きそうです。

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