北陸線など強風で11月29日運転見合わせ可能性 西日本で大気が不安定、気象庁が注意呼び掛け

 西日本では11月28日夜遅くから29日にかけて、大気の状態が非常に不安定となる恐れがあるとして、気象庁は28日、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨に注意を呼びかけた。JR西日本も福井県内などで強風のため列車に遅れなどが出る可能性があるとしている。 

 気象庁によると、前線を伴った低気圧が、西日本から東日本の日本海側を進む見込み。また、別の低気圧が日本海北部からオホーツク海へ進み、低気圧からのびる寒冷前線が北日本を通過する。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本では大気の状態が非常に不安定となる。北日本から東日本でも大気の状態が不安定となる見込み。

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 気象庁は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に避難するなど、安全確保に努めるよう求めた。ひょうが降る恐れもあることから、農作物や農業施設の管理にも注意を呼びかけている。

 福井地方気象台によると、29日は前線を伴った低気圧が、対馬海峡付近から北陸地方の沿岸を東北東に進む見込み。福井県内の29日の天気は曇り、昼前から雨の予報。予想最高気温は福井市21度、大野市19度、敦賀市20度で、予想最低気温は福井市16度、大野市13度、敦賀市17度。

 JR西日本は、北陸本線や小浜線などに強風が見込まれるとして29日始発から昼前にかけて列車に遅れや運転見合わせが出ると28日発表した。福井県内の影響線区は、北陸本線の近江塩津駅(滋賀県長浜市)ー金沢駅(石川県金沢市)駅間、小浜線の敦賀駅(福井県敦賀市)ー東舞鶴(京都府舞鶴市)間。

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