森高千里の名曲「私がオバさんになっても」が愛され続ける理由を深掘り

BSフジでは12月25日に「アワー・フェイバリット・ソング Vol.4 〜『私がオバさんになっても』を愛する理由〜」(午後9:00)を放送。森高千里が1992年にリリースした「私がオバさんになっても」について深掘りする。

「アワー・フェイバリット・ソング」は、愛され続ける「名曲」をテーマに、一つの楽曲を1時間かけてじっくりと掘り下げていく音楽特別番組。これまで、キリンジの「エイリアンズ」(2002年)、Original Loveの「接吻」(93年)、フラワーカンパニーズ「深夜高速」(04年)を特集し、幅広い世代から大きな反響が寄せられた。

今回取り上げる「私がオバさんになっても」は、ストレートで印象的なやりとりを描く歌詞と、タイトル、そしてサビで繰り返される強烈なフレーズ、思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディーが素晴らしい。リリースから30年が経った今なお、多くのリスナーやミュージシャンに愛されている。

今回は、当時から森高とプライベートでも親交があるシンガー・ソングライターの岸谷香、中学生の時からの大ファンだという銀杏BOYZ・峯田和伸、森高を憧れのアイドルとして挙げる乃木坂46・秋元真夏、昨年刊行の「平成のヒット曲」(新潮社)の著者で「私がオバさんになっても」も選曲した音楽ジャーナリスト・柴那典氏に話を聞き、楽曲との出合いや、その魅⼒を紹介していく。

さらに、森高本人にもインタビューを敢行。楽曲が誕生した時のエピソードや、年を重ねても歌い続けていることへの思いに迫る。また、作詞を始めた頃の苦悩や、大学ノートに単語やストーリーを書き記した「作詞ノート」の存在なども明かす。そして、番組最後には「私がオバさんになっても」を熱唱する。

収録を終えた森高は「『私がオバさんになっても』について、最近は聞かれる機会もあまりなかったので、『こうだったな』と思い返したり、『あ、そういうことだったのかな』と自問自答したりしながら、お話しできた収録でした」と振り返る。

加えて、楽曲については「私は楽曲として世の中に出ていったら、聴いてくださる方のものだと思っているので、この曲を聴いてどう感じてほしいという思いはあまりないんです。『スカッとする曲だな』と思う方がいたり、『ラブソングだな』と思う方がいたり、初めて聴いた時に感じることは本当に人それぞれで、そういう捉え方があるんだなと思うこともあります。この曲に限っては、年を重ねることで感じ方が変わることもあると思いますし、それで全然いいんだと思います」と思いを明かしている。

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