蛍光色素の研究に評価 宇都宮女子高の大岡さんが受賞

GSCの研究発表会で科学技術振興機構理事長賞に輝いた大岡さん

 科学技術分野に秀でた高校生を育成する全国的なプログラム「グローバルサイエンスキャンパス」(GSC)の一環で、宇都宮大で学ぶ宇都宮女子高2年大岡千帆(おおおかちほ)さんが、本年度の受講生研究発表会で最高賞に次ぐ科学技術振興機構理事長賞に輝いた。蛍光色素に関する研究が高く評価された。

 科学技術振興機構が推進するGSCは、地域で卓越した能力を有する高校生を選抜し、科学技術人材を育てるプログラム。宇都宮大など全国12機関が参加し、約600人が活動している。9回目となる発表会では、全国のGSCの受講生51人が計44件の研究成果を披露した。

 大岡さんは、希薄した溶液中では発光せず、固体・凝集状態で強く光る色素の現象「凝集誘起発光」について追求し、努力が結実した。

 大岡さんは高校1年の夏から宇大が展開するGSC「iP-U」に所属。クラゲが光る仕組みを調べる実験講座の受講を機に「光るものを作りたい」という思いを抱き、同大工学部大庭亨(おおばとおる)教授の指導を受け、研究を進めてきた。

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