70代男性 監禁不明事件 検察側質問に主犯格の男(31)「全て黙秘します」

広島・海田町で70代の男性が監禁され、その後、行方が分からなくなっている事件の裁判です。29日は、主犯格とみられる男の被告人質問があったのですが、男は検察側からの質問には全て黙秘しました。

住所不定の今泉俊太 被告(31)は、県内の女5人や逃走中の伊藤圭亮 容疑者と共謀し、海田町の男性を事務所に監禁した罪に問われています。

これまでの一連の裁判では、県内に住む女5人が、海田町の男性と金銭トラブルになり、「債権回収屋」として今泉被告と伊藤容疑者に協力を依頼…。男性の事務所に入った7人が、男性をそこで監禁したという流れが明らかにされています。

その後、男性の行方は分からないままです。

29日の被告人質問で、今泉被告は、弁護士からの質問に対し、監禁中に被害者の左肩を数回殴ったと認めました。

共坊したとされる女のうち1人が録音していた現場での音声データに、今泉被告が被害者の「あばらが折れた」と話す声が残されていたことについてはー。

今泉俊太 被告
「お金の管理画面を見せてくれなかったので、脅せば見せるかと思って、脅しまがいの質問をしましたね」

一方で、検察側からの質問に対してはー。

今泉俊太 被告
「すみません、質問を全て黙秘させてもらいます」

全ての質問に対して、「黙秘します」と重ねました。

この事件では、これまで女5人のうち4人に執行猶予付きの有罪判決が下されています。

警察が、逃走中の伊藤容疑者の行方を捜査するとともに、行方が分からないままの男性を探しています。

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