G7広島サミットまで半年を切りました。
ウクライナとロシアを訪問したことがあり、原爆投下を決断したトルーマン元大統領と会った被爆者に思いを聞きました。
14歳で被爆した森下 弘(もりした ひろむ)さん(92)は2004年にウクライナとロシアを訪れ学生に被爆証言をしました。
当時の映像にはウクライナの人たちと一緒に踊る森下さんの姿がありました。
森下 弘さん「チェルノブイリの原発が爆発して強制退去された人たち、楽しい感じでしたね。一時プレッシャーを忘れる。お互いに」
あれから18年、状況は一変しました。
森下 弘さん「原発にロシアが攻め込んできたり危険な状況にある。一般の人、学生、子ども、日常を脅かされている。何とかしてあげたい。気の毒だなという感じですよね」
1964年にはアメリカを訪れ、原爆投下を決断したトルーマン元大統領と会いました。
森下 弘さん「会って一番言いたかったのは、原爆投下した時に幼い命も沢山あったはずだと。そのことを思わなかったのかと。すまなかったの一言を言ってもらいたかった」
願っていた謝罪の言葉はありませんでした。
森下 弘さん「原爆を投下することによって戦争を早く終わらせることができて、本土決戦になったら多くの若い命が失われたと。それを救うことができたと。あんな面会ならしなければよかったとみんな不満は言っていましたよね」
来年の広島サミット、平和へ向けて進んでいることを証明してほしいと願っています。
森下 弘さん「『人類は愚かではない』また戦争が起こってまた核が使用されるかもしれないという愚かさがあるわけですけれども、ありえない。なくしていこうと人類は愚かではないということを実証してほしい」