コクマルガラス 白い胴体特徴 冬に飛来 上越市で撮影

 上越市高土町2の上越タイムス社前で26日、白いカラスが電線に止まっているのが確認され、本紙記者が撮影した。専門家に照会したところ、冬鳥として飛来するコクマルガラスと分かった。数が少なく珍しいという。

撮影されたコクマルガラス(中央)。右は全身が黒い暗色型で、ミヤマガラス(左)と比較すると小型なのが分かる(26日午前11時50分ごろ、上越市高土町2で)

 このコクマルガラスは電線にいた十数羽のカラスの1羽で、頭と羽以外の胴体が白。「キュウ、キュウ」という鳴き声も特徴的。
 日本野鳥の会会員の勝俣将明さん(上越市立雄志中校長)によると、コクマルガラスはハトと同じ大きさで、日本に飛来するカラスとしては最小。白だけでなく全身黒の暗色型もいるという。同じ冬鳥としてこの時季に上越地方へ飛来するミヤマガラスの群れに数羽が交じることがある。
 上越で見られるのは10月から4月まで。勝俣さんは「ハクチョウ同様、冬季越冬のため飛来する渡り鳥で、冬の風物詩」と話した。

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