沖縄のコロナ628人、入院202人 医療従事者の欠勤206人(11月30日朝まとめ)

 県は29日、県内で新たに628人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。28日の188人から約3.3倍と急増している。重点医療機関の入院患者は165人で、その他の病院を含むと県全体で202人が入院している。中南部の病院ではクラスター(感染者集団)が発生しており、県対策本部では入院調整が一時的に難しくなる事例もみられるという。
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 新規感染者の年代別では40代と50代がそれぞれ99人と最多で、続いて30代が96人、10代が78人、20代が76人などとなっている。重症化リスクのある発生届け出対象者は143人だった。県全体の病床使用率は26.4%で、圏域別では本島27.3%、宮古8.1%、八重山30.6%となっている。
 新型コロナによる入院患者だけでなく、医療従事者の欠勤も増えており、29日は206人となった。医療負荷が徐々に高まる現状に、県感染症医療確保課の國吉聡課長は「那覇市内では日中や夜間にかけて受け入れが困難になり、隣接する地域で調整することもある」と説明した。
 県病院事業局は同日、県立北部病院で14日から入院患者6人が感染したクラスターでは、新たに入院患者2人の感染が判明したほか、患者1人が死亡したという。現時点で収束に至っていない。  
(嘉陽拓也)

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