福井県永平寺町の曹洞宗大本山永平寺で11月29日、恒例のたくあん漬けが行われた。雲水らが約1200本の干し大根を木おけに隙間なく敷き詰め、踏み固める作業を黙々と繰り返した。
たくあん漬けは修行の一つ。約1万5千本を漬けた時期もあったが、近年は新型コロナウイルス禍で参拝者が減り約300本まで減少。今年は参拝者の回復を期待し本数を増やした。
雲水ら約10人が漬物を貯蔵する蔵で作業。直径、高さとも約1メートルのおけと一回り小さなおけに、同県あわら市産の干し大根と、塩やタカノツメなどを混ぜたぬかを交互に詰めた。足袋を履いた雲水が踏み固め、最後に大根の葉をかぶせて重しを載せた。たくあんは来年5月ごろから、雲水や宿泊客の食事に出される。