有事の避難シェルターに鉄軌道の活用を政府に提案 自民・国場衆院議員 沖縄への導入調査で

 【東京】国場幸之助衆院議員(自民)は29日の衆院予算委員会で質問に立ち、県内に導入が検討されている鉄軌道について、有事に避難シェルターとして使う観点からも整備を進めるよう提案した。中南部の地下を通るルート案を踏まえ「平時には公共交通機関として活用し、万が一の際にはシェルターとしての機能を持つ計画として着手してほしい」と求めた。
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 松野博一官房長官は「(鉄軌道導入に関する調査は)避難施設としての利用を想定して進めているものではない」とした上で「費用便益などの課題が残されており、引き続き調査していく」と述べるにとどめた。
 国場氏はフィンランドでは有事に備えて公共の体育館やプールを地下に造っているとし「海外の事例も参考に、南西諸島でのシェルター検討に取り組んでもらいたい」と話した。国場氏は自民党国防部会長を務めている。
 政府・与党内では、公共インフラの整備にも防衛省・自衛隊のニーズを反映させる方向で議論が進んでいる。
 (明真南斗)
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