芳賀の見目町長、3選不出馬を正式表明 「委ねた方がいい」

記者会見で3選不出馬を表明する芳賀町の見目町長=30日午後2時、同町役場

 芳賀町の見目匡(けんもくただし)町長(70)は30日、同町役場で記者会見を開き、来年4月18日告示、同23日投開票で行われる町長選に出馬せず、勇退する意向を正式に表明した。

 見目氏は、自身の公約を盛り込んだ第6次町振興計画(2016~27年度)が、町長選出馬の意向を固めている元町職員の大関一雄(おおぜきかずお)氏が企画課長時代に中心となって手がけた計画であることを説明し、「素晴らしい計画で、これが達成できれば町は相当躍動する。大関さんに委ねた方が無駄な争いがなくなっていいと判断した」と述べた。

 見目氏は、2015年4月の町長選へ無所属で立候補し、現職候補を破り初当選した。前回19年4月の町長選では新人候補を退け再選を果たし、現在2期目。

 宇都宮市とともに次世代型路面電車(LRT)の整備を進めているほか、県企業局と連携して「芳賀第2工業団地」の造成に取り組み、町東部住宅団地「祖陽(うよう)が丘」の造成や分譲などを通じた人口減少対策にも当たった。

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