横浜東部の県立特別支援学校、旧菅田小が候補地に 神奈川県教委

神奈川県庁

 神奈川県教育委員会の花田忠雄教育長は30日の県議会本会議で、横浜東部地域で新たに整備予定の県立特別支援学校について、旧横浜市立菅田小学校(同市神奈川区菅田町)を候補地とする方針を明らかにした。知的障害と肢体不自由の両教育部門を設置する方針で、開設時期など具体的な検討を進める。

 県教委は横浜市教委と整備場所などを協議してきたが、11月中に旧菅田小を候補地とすることを確認した。旧菅田小は2021年度に旧池上小と統合し、菅田の丘小となった。現在、菅田の丘小は旧菅田小校舎を活用しているが、24年度以降に建て替え中の旧池上小に移転する予定になっている。

 県教委によると、国の特別支援学校の設置基準に基づく推計では、川崎南部・横浜東部地域で30年度に約370人の受け入れ枠不足が見込まれる。川崎南部地域では旧川崎市立河原町小跡地(同市幸区)を活用して特別支援学校を整備することになっている。

 花田教育長は「横浜市教委と連携し、地域に開かれた特別支援学校の整備を進めていく」とした。自民党の柳下剛氏の代表質問に答えた。

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