炎に新年の無病息災願う 最上稲荷で「お火たき大祭」

オレンジの炎に包まれるお札や護摩木

 この1年に寄せられたお札など約20万点をたき上げる「お火たき大祭」が岡山市北区高松稲荷の最上稲荷で行われており、参拝者が今年の無事に感謝し、新年の無病息災を祈願している。7日まで。

 初日の11月30日は日が暮れた午後5時半、僧侶らがみこしに載せた神火(しんか)を本殿前の護摩壇(高さ約1メートル、約3メートル四方)まで運び、稲荷日應(にちおう)山主が点火。積まれた約5千点のお札や護摩木がオレンジの炎に包まれ、夜通し燃やされた。

 玉野市の農業の男性(51)は「新型コロナウイルスが心配だが、来年も健康に過ごせるよう祈った」と話した。

 2~7日は午前9時~午後3時にある。

 大祭は、稲荷を開いた報恩大師が奈良時代、天皇の病気回復を感謝する祈りをささげているとご神札(しんさつ)が煙とともに消えた―との言い伝えが起源という。

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