杉本達治知事が福井県知事選挙に再選出馬を表明「さらなる県政推進に全力尽くす」 2023年4月9日投開票

2023年春の知事選に再選を目指し出馬することを表明した福井県の杉本達治知事=12月2日、福井県議会議事堂

 福井県の杉本達治知事(60)は12月2日、福井県議会本会議の代表質問で「福井の新しい時代を開いていくことが私に課せられた責務。県民の皆さまの支持を得られることができたら、さらなる県政の推進に全力を尽くす」と述べ、2023年4月の福井県知事選挙に再選を目指して出馬すると正式に表明した。

 最大会派・自民党福井県議会の仲倉典克会長が「2期目を目指して出馬し、引き続き県政を担う意志と覚悟があるのか、思いを聞かせてほしい」と質問したのに対して答えた。

 杉本氏は、県立恐竜博物館(勝山市)や10月に開館した県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)を拠点としたにぎわいづくり、ベンチャー企業の支援、農林水産業の技術革新といった施策を挙げ「県全体にチャレンジの波が広がっている」と述べた。

 1期目の成果として、子育て支援の予算倍増や県立大の新学科創設、全国トップクラスを維持している出生率や子どもの学力・体力などを列挙。「誰もが主役の福井の実現に力を注ぎ、5回連続の幸福度日本一を達成した」と胸を張った。

 「来年度末に迫る北陸新幹線県内開業の準備を加速し、コロナ禍で落ち込んだ観光を反転攻勢するとともに、開業効果を最大化しなければならない」と強調。北陸新幹線の一日も早い大阪延伸や山積する原子力を巡る諸問題について「重要な局面にあり、将来を左右する課題に道筋をつけることが必要」と知事再選への強い意欲を示した。

 知事選は来年4月9日投開票の予定。杉本氏は保守分裂となった2019年4月の知事選で、現職の西川一誠氏らを破り初当選を果たした。

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