栃木県農業大賞に「ベリーズバトン」と「あがた農楽園」 産地振興など評価

栃木県庁

 スマート農業や農村振興など新規性や独自性の高い取り組みをしている農業者や団体を表彰する第4回栃木県農業大賞(県、JA栃木中央会、下野新聞社主催)の受賞者が2日、発表された。大賞には、農業経営の部が「ベリーズバトン」(真岡市、新井孝一(あらいこういち)代表取締役)、農村活性化の部は「NPO法人あがた農楽園」(足利市、石川隆道(いしかわたかみち)理事長)がそれぞれ選ばれた。

 独自の問題意識や着想で一定の成果を収めた農業者を対象にした芽吹き力賞は、最高賞の県知事賞に南部地区ドローン組合(宇都宮市、戸崎勇丞(とさきゆうすけ)代表)、日下篤(くさかあつし)さん(市貝町)、青木徹(あおきてつ)さん、薫(かおる)さん夫妻(栃木市)が輝いた。

 3部門で地域審査を通過した計23点が本審査に進んだ。イチゴ約1.4ヘクタールを生産するベリーズバトンは、高い生産技術により高収量を確保。定植苗の受託生産に取り組み産地の振興にも大きく寄与している点が評価された。

 あがた農楽園は、社会福祉法人と連携して耕作放棄地を再生。障害者や高齢者が活躍できる農園運営に取り組む。芽吹き力賞は、規模拡大だけでなく地域振興に寄与し、今後の発展が期待されるとした。

 表彰式は来年2月1日、県公館で行われる。

第4回県農業大賞 入賞者

 【大賞・農林水産大臣賞・県知事賞】農業経営の部 ベリーズバトン(真岡市)【大賞・関東農政局長賞・県知事賞】農村活性化の部 NPO法人あがた農楽園(足利市)

 【県知事賞】農業経営の部 和みの杜(さくら市)、古谷慶一・古谷明美(大田原市)、柏淵衛雄・柏淵真弓(鹿沼市)▽農村活性化の部 日光茅ボッチの会(日光市)、サシバの里協議会(市貝町)、那須ハートフルファーム(那須町)▽芽吹き力賞 南部地区ドローン組合(宇都宮市)、日下篤(市貝町)、青木徹・青木薫(栃木市)

 【特別賞・JA栃木中央会長賞】農業経営の部 斎藤賢司(足利市)、坂本浩(宇都宮市)▽農村活性化の部 芦場新田まちづくり推進会(塩谷町)、宇都宮市花き園芸組合(宇都宮市)▽芽吹き力賞 桧山宗志(さくら市)、中山克彦(鹿沼市)、木塚雄介(佐野市)

 【特別賞・下野新聞社長賞】農業経営の部 篠木利一(栃木市)▽農村活性化の部 那珂川町地域資源活用協同組合(那珂川町)、石橋南部環境保全会(下野市)▽芽吹き力賞 石井晶・石井亜由子(那須塩原市)、ワールドアグリファクトリー(足利市)

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