全国大会冬の陣(1) 弓道女子 初出場の大分東、県予選の勢いのまま全国へ 【大分県】

弓道の全国高校選抜大会の団体女子に初出場する大分東。県予選の勢いそのままに皆中(かいちゅう=放たれた全ての矢が的に命中すること)を目指す。キャプテンの笠野柚妃(2年)は、「県代表として出場するからには全国でも結果を出したい。一射一射を丁寧に、射形を乱すことなく的に当てることだけに集中したい」と意気込みを語った。

10月の県高校新人大会では予選敗退した大分東だが、11月の全国高校選抜大会県予選に向けて気持ちを切り替え、自分たちの射形を見つめ直した。今年4月から顧問の転任により専門指導者が不在となったが、「これまで教えてもらったことを思い出し、みんなでうまくなろうとまとまった」(笠野)。

一射集中で練習に取り組む

県予選では一立ち(四射)で2本しか的中しなかったが、残り全部で皆中すればいいと開き直った。二立ちで10本的中して決勝リーグに進出すると、衛藤キャラー(2年)は「いつになく落ち着き、いい具合に力が抜けて射つことができた」と胸を張る。5戦5勝で一気に頂点に立ち、全国行きの切符を手にした。

全国高校選抜大会まで1カ月を切り、定期考査が終わったことで練習に集中できる環境が整った。笠野は「日々の生活から時間厳守や整理整頓などに気を付けることが競技につながる」と、規則正しい生活を心掛ける。塩治明花(同)は「まだ全国大会のイメージはできていないが、悔いの残らない試合をしたい」と話し、斉藤未来(同)は「初心を忘れず、プレッシャーを感じて焦らないようにしたい。4人で笑って試合を終えられたら最高」と気負いはない。

初めての全国大会に気負いはない

(柚野真也)

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