バイオ燃料でCO2削減 川南のバナナ栽培会社

 川南町平田でバナナを栽培するネクストファーム(内田匡彦(まさひこ)社長)は、ハウスの加温に用いる木質バイオマスボイラーを導入した=写真。重油ボイラーからの切り替えで、同町が二酸化炭素(CO2)の削減量や経済性を検証し、他の施設での導入促進につなげる。
 同町がバイオマス燃料への移行を掲げる「町バイオマス産業都市構想」を策定してから初の導入で、町は費用の2分の1の約150万円を補助した。
 同社が切り替えたのは所有する3台中1台で、ハウス1棟(約1200平方メートル)を11月から翌年3月ごろまで加温する。燃料の木質ペレットは都農町・都農ペレット工業から購入する。
 内田社長(39)は、大口の法人客から重油ボイラー使用のバナナの仕入れを断られた経験から「重油をたくことが今やハンディになりつつある」と指摘。今回の導入が「環境意識の高い顧客の獲得や農園のイメージアップにつながれば」と期待する。

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