北部農林高校食品科学科の生徒は5日、大宜味村産カラキ(和名オキナワニッケイ)を使って開発した「カラキケーキ」を那覇市のわしたショップ国際通り店で販売した。
地域活性化のため商品開発に取り組み、2022年度優良県産品推奨事業でU―22特別賞と審査員特別賞を受賞した。9月から本島北部の道の駅や地域の祭りなどで限定販売しているが、北部以外での販売は初めて。
国際通りを歩く多くの観光客が訪れ、生徒たちは試食を振る舞いながらカラキについて説明した。神奈川県の袈裟丸徳孝さん(50)は「料理人なので、朝ドラ『ちむどんどん』でカラキの存在を知り、気になっていた」と買い求めていた。
北部農林2年の石倉歌笑(うたら)さんは「カラキのプロジェクトが始まり、種子繁殖が5千株から1万株に増えた。大宜味村は過疎が進むが、カラキをたくさんの人に知ってもらい地域活性化につなげたい」と話した。
(玉城江梨子)