自民県連、幹事長に島袋氏再任へ 24年の県議選見据え 11月に引責辞任も再任の声強く

 自民党沖縄県連は5日、県議会会派室で議員総会を開き、17日に発足する県連新体制の幹事長に前幹事長の島袋大県議(50)を充てる人事案を全会一致で了承した。島袋氏は知事選・参院選敗北の引責で11月下旬に幹事長辞任が了承されたばかりだが、2024年の県議選を見据えて再任される形となる。17日の常任総務会で正式に決定し、同日の県連大会で報告される。次期会長に内定している仲田弘毅県議と島袋氏を中心に、県連大会までに次期役員体制を固める。

 島袋氏は前会長の中川京貴県議と共に、参院選と知事選敗北の「けじめを付ける」として幹事長を11月26日付で辞任した。

 一方で、県政奪還を見据えた重要選挙と位置付けられる24年の県議選に向け、調整役となる幹事長の継続を望む声は9月の辞意表明当初から根強かった。

 今年の7市長選における自民推薦候補全勝に貢献した実績なども踏まえて、5日までに県連青年局と女性局が幹事長再任を求める要請書をそれぞれ仲田氏に提出。経済界重鎮らも再任を望む意見を県連側に伝えていた。

 島袋氏は取材に「経済界や市町村長、保守系地方議員らからの再任を望む声に感謝する。仲田新会長を支え、県連体制強化のために頑張りたい」と述べた。

 島袋氏は2018年4月に幹事長に就任し、2期4年務めた。新体制で3期目に突入する。

 (大嶺雅俊)

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