広島県は先月、福山港で陸揚げされたコンテナから見つかったヒアリについて、専門家が分析した結果、7万匹以上だったと発表しました。1か所で見つかった数としては、国内で過去最多です。
ヒアリが見つかったコンテナは、9月にベトナムの港で船に積み込まれ、香港を経由した後、先月福山港に陸揚げされ、岡山県井原市に運ばれていました。
その際、コンテナからヒアリが発見されたため、福山港に戻され調べたところ、内部から1万匹以上が確認されました。
コンテナの荷主企業は、送付元や納入先が同じ7個のコンテナについて、ヒアリを駆除するために、より強力な燻蒸処理を実施しました。
また、当初ヒアリが見つかっていたコンテナについて、専門家が詳しく分析したところ、回収された死骸は女王アリが20匹以上。雄アリ742匹以上を含む7万匹以上に達したことも確認されました。
環境省は先月26日までに、福山港の周辺2キロを調査しましたが、新たにヒアリは確認されなかったということです。