最優秀リリーバーの受賞者が決定 アはクラセ、ナはディアスが選出

日本時間12月7日、各リーグの年間最優秀リリーバーが発表され、アメリカン・リーグのマリアーノ・リベラ賞はエマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)、ナショナル・リーグのトレバー・ホフマン賞はエドウィン・ディアス(メッツ)が受賞した。ディアスはマリナーズ時代の2018年にマリアーノ・リベラ賞を受賞しており、両リーグでの受賞はクレイグ・キンブレルに次いで史上2人目の快挙(最優秀リリーバーの表彰は2014年開始)。一方のクラセは初受賞となった。

年間最優秀リリーバーの発表に先駆けて、日本時間12月6日には「オールMLB」の発表が行われたが、1stチームの救援投手部門はクラセとディアスの2人が選出。その2人がそのまま順当に各リーグの年間最優秀リリーバーにも選出される形となった。

現在24歳のクラセはメジャー3年目の今季、77試合に登板して72回2/3を投げ、3勝4敗42セーブ、防御率1.36、77奪三振の好成績をマーク。自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、最多セーブのタイトルも獲得した。42セーブは両リーグ最多の数字であり、登板試合数77は同最多タイ、完了試合数67も同最多。相手打者を打率.167に抑え、与四球もわずか10個(与四球率1.24)と安定感抜群のピッチングを見せた。今季ガーディアンズは開幕前の「ホワイトソックス本命」との予想を覆し、4年ぶりの地区優勝を成し遂げたが、その快進撃は守護神クラセなしには有り得なかった。

現在28歳のディアスはメジャー7年目の今季、61試合に登板して62イニングを投げ、3勝1敗32セーブ、4ホールド、防御率1.31、118奪三振の好成績をマーク。17.13という驚異的な奪三振率を記録し、これは60イニング以上の投手としてメジャー史上最高の数字だった。被打率.160と相手打者を圧倒し、与四球率も過去3年の3.41、4.91、3.30から今季は2.61と大きく改善。絶対的守護神としてシーズン101勝を挙げたメッツを支え、シーズン終了後に一旦はFAとなったものの、5年1億200万ドル+オプション1年の大型契約でメッツ残留が決まっている。

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