「結婚、子育て…約40年ずっと見ていてくれた」現役最古の冷蔵庫は“嫁入り道具” 交換したのはAI機能付き=静岡市

温室効果ガスの排出量を削減するために静岡市が実施している「現役最古の家電を探せ」キャンペーン。一番古い冷蔵庫を持っていた人には最新の家電が贈られます。

<堀憲子さん>

Q.最古の冷蔵庫はどこにありますか?

「こちらなんですよ、どうぞ」

一番古い冷蔵庫は静岡市清水区のお宅にありました。

<堀憲子さん>

「こんな奥に、これがそうです。お嫁に来る時に買って来た嫁入り道具です」

作られたのは、今からおよそ40年も前の1983年。この年、静岡県内では高校サッカーの全国大会で清水東高校が優勝し、静岡のサッカー王国の名を確立した時期でした。

<堀憲子さん>

「当時、最新の3ドアです。実はここには冷凍庫」

静岡市が主催し、今回で3回目を迎える「現役最古の家電を探せ」キャンペーン。今回は3ドアの冷蔵庫を募集し、一番古い、現役の冷蔵庫を持っていた人に最新の冷蔵庫をプレゼントします。214の冷蔵庫が寄せられる中、堀さんの冷蔵庫だけが1980年代でした。

<堀憲子さん>

「結婚から子どもを3人育てて、おじいちゃん、おばあちゃんを見送って、ずっと見ていてくれた冷蔵庫です。本当にありがとう」

最新家電をもらうには、古い冷蔵庫を手放すのが条件。新しい冷蔵庫が到着し、40年近く人生を共にした冷蔵庫に別れを告げる時が来ました。

静岡市によりますと、1983年に製造されたこの冷蔵庫を最新のものに買い替えた場合、年間の二酸化炭素排出量を6割近く減らすことができます。

<最新冷蔵庫の説明>

「いまの冷蔵庫、AI機能がついているので」

「AI」

加えて、年間最大1万5000円の電気代の節約にもー。静岡市環境創造課長塚涼子さん「冷蔵庫をはじめとする家電が古いほど消費電力が大きいということを知ってもらって、ぜひ買い替えをお願いしたいです」

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