数十年に1度のレア リュウゼツランの一種が開花 佐世保・森きらら

リュウゼツランの中でも開花の例が少ないという「アガベ・デスメティアーナ」の花=佐世保市、森きらら

 数十年に1度しか見ることができないというリュウゼツランの一種「アガベ・デスメティアーナ」の花が、長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)で咲き始めた。
 メキシコに自生する多肉植物で、花茎が高く伸び、多数の黄色い小さな花を咲かせる。開花に数十年を要し、開花後に親株は枯死する。
 同園では8月末から花茎が伸び始め、11月末から開花が始まった。現在は高さ約3メートル半にまで成長している。資料が少なく、いつまで開花しているのか分からないという。担当職員の山口夏実さんは「花茎が伸び始めてから花が咲くまでが長かったので、やっと咲いたと感動した。リュウゼツランの中でも花が咲く例が少ないレア種なので、この機会に見ていただきたい」と話している。


© 株式会社長崎新聞社