吉田正尚がポスティング公示 ベルら有力選手の移籍も続々と決定

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す吉田正尚(オリックスバファローズ)が日本時間12月7日午後10時にポスティング公示されることがメジャー各球団へ通達されたようだ。メジャー30球団との交渉期間は45日間、交渉期限は日本時間1月21日午前7時となる。また、サンディエゴで開催されているウィンター・ミーティングは3日目を迎え、ジョシュ・ベル、ミッチ・ハニガーなど有力FA選手の移籍先が続々と決まっている。

現在29歳の吉田は、今季オリックスで119試合に出場して打率.335、21本塁打、88打点、OPS1.008の好成績をマーク。1996年以来26年ぶりとなる日本一に貢献した。41三振に対して80四球という打撃技術の高さには米球界からも注目が集まっており、左打ちの外野手を欲するヤンキースなどが獲得に動くことが予想されている。

今季ナ・リーグのシルバースラッガー賞をDH部門で受賞したベルは、2年3300万ドルの契約でガーディアンズと合意したことが報じられている。2023年シーズン終了後にオプトアウトできる権利が盛り込まれているようだ。現在30歳のベルは、今季ナショナルズとパドレスで合計156試合に出場して打率.266、17本塁打、71打点、OPS.784を記録。ナショナルズ時代の2019年にはキャリアハイの打率.277、37本塁打、116打点、OPS.936をマークした。

マリナーズからFAとなったハニガーは、3年4350万ドルでジャイアンツと合意したことが報じられている(2024年シーズン終了後にオプトアウト可能)。現在31歳のハニガーは、今季マリナーズで57試合のみの出場に終わり、打率.246、11本塁打、34打点、OPS.737と不本意なシーズンを過ごした。2021年には自己最多の39本塁打、100打点を記録しており、新天地で復活を目指す。なお、ジャイアンツは今オフ、外野手を2人補強することを狙っており、ア・リーグMVPのアーロン・ジャッジの争奪戦にも加わっている。

フィリーズは4年7200万ドルで右腕タイワン・ウォーカーと合意し、先発陣の補強に成功した。現在30歳のウォーカーは、今季メッツで29試合に先発して157回1/3を投げ、12勝5敗、防御率3.49、132奪三振を記録。7年ぶり2度目の2ケタ勝利を達成した。なお、フィリーズは救援左腕マット・ストラームとも2年1500万ドルで合意間近と報じられており、11年3億ドルで合意したトレイ・ターナーも含め、積極的な補強を展開している。

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