V長崎社長に髙田旭氏 ヴェルカ社長は伊藤氏 1月1日付

(写真右から)髙田旭人氏 、伊藤拓摩氏、 岩下英樹氏、 高木琢也氏

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は7日、岩下英樹社長(41)が退任し、事実上のトップだった髙田旭人代表取締役会長(43)が社長を兼務すると発表した。併せて、バスケットボールB2の長崎ヴェルカも、岩下社長に代わり、代表取締役兼ゼネラルマネジャーの伊藤拓摩氏(40)が社長兼ゼネラルマネジャーに昇格する人事を発表した。いずれも2023年1月1日付。
 今年3月から両クラブの社長を兼任していた岩下氏は、グループ会社リージョナルクリエーション長崎の社長に就く。長崎市幸町に計画する「長崎スタジアムシティプロジェクト」の完成予定時期が2024年に迫る中、かつて事業を取りまとめていた経歴を持つ岩下氏を担当に戻す。
 髙田氏は、1年足らずでの体制変更に対して「葛藤はあった」としつつも「開業まで2年を切り、グループ全体を見て判断した結果」とコメント。伊藤氏は、ヴェルカを創設して初代社長を務めた岩下氏に対して「そのリーダーシップがあったからこそ今がある」と感謝した。
 さらにV長崎は、13~18年に監督を務めた高木琢也氏(55)が取締役兼クラブリレーションズオフィサーに就任すると発表した。18年にクラブ初のJ1へ導いた求心力を生かして、スポンサーや行政との橋渡し的な役割を担う。高木氏は「長崎のために何かできないかと強く思い、就任させていただく運びとなった」と説明している。
 また、ヴェルカは岩下氏の退任に伴い、田河毅宜クラブ運営部長を新たに取締役に登用する。


© 株式会社長崎新聞社