暮らし彩る器 全国から大集合 岡山でフェア開幕、ファン品定め

バラエティーに富んだ皿や茶わんを品定めする来場者

 備前焼など全国各地から特色あふれる陶磁器や工芸品を集めた「暮らしを彩る器フェア」(テレビせとうち、山陽新聞社など主催)が8日、岡山市北区大内田のコンベックス岡山で開幕した。初日から大勢のファンが訪れ、茶わんや花器といったお気に入りの品を買い求めている。12日まで。

 今回で12回目を迎え、県内外の窯元や作家ら118組が出展。備前焼ならではの朱色の緋襷(ひだすき)が走る花入れや、鮮やかな花柄の九谷焼(石川県)の皿、土の風合いを生かした萩焼(山口県)のコップなど日常で使いやすい品を中心とした陶磁器を展示即売している。

 縁起物の打ち出の小づちを持った来年のえとにちなんだウサギなどの置物のほか、大小の変化に富んだ化粧筆がそろう熊野筆(広島県)、繊細な絵柄の入った盆や箸が並ぶ輪島塗(石川県)をはじめとする工芸品も出品されている。

 会場の一角では、参加した窯元の花器を使い、県内13流派があしらった生け花の作品展も行われている。

 友人と訪れた女性(57)=美作市=は「栃木県の益子焼の小さなつぼが水色が美しかったので購入した。魅力的な陶磁器がたくさんあって目移りしますね」と話した。

 会期中、日本茶と器の組み合わせ方など(9日)、テーブルコーディネート(11日)を学ぶ講座を開催。「新年を彩る一品」に投票し、抽選で器が当たるコンテストもある。

 午前10時~午後5時(最終日は同4時)。入場料600円(高校生以下無料)。問い合わせはコンベックス岡山(086―292―6111)。

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