入場をスピードアップ イベント会場「顔パス」の新ゲート公開 AIで顔認証

大規模なイベントでも、1分間におよそ50人が「顔パス」で入場できるという新たなセキュリティーゲートが公開されました。

末川徹 記者
「こちらでは、男性が列をつくって、手前の入場ゲートを通過していきます。立ち止まることは、ほぼありません。『顔パス』で通過していきます」

公開されたのは、AIを活用した顔認証型のセキュリティゲートです。

ゲートに取りつけられたカメラが、それぞれの顔を認識し、個人を特定します。

末川徹 記者
「事前に顔認証さえしておけば、このようにマスクをしていても通過することができます。コロナ対策、ばっちりですね」

コロナ禍での感染拡大を防ぐためにもイベント会場へのスムーズな入場処理が求められています。

ただ、チケットや身分証の確認をスピードアップするには、手間とコストがかかります。

開発を手がけたのは、セキュリティーシステムを製造している企業など4社です。

熊平製作所 販売促進部 立間輝志さん
「5G・ドコモMECのサービスを使って、どこでも移動できるモビリティ性・セキュリティ性を兼ね備えて、市場に供給できるのでは」

実証実験の評価結果によりますと、高度な通信技術を組み合わせることにより、1分間に50人近くを素早く認証できて、正確性もより増すということです。

例えば、3万人が集まる大規模なイベントでこの「顔パス」ゲートを使えば、入場処理の時間が、従来より30分短縮できるということです。

「AI顔認証セキュリティゲート」は、今後、できるだけ早い時期での実用化をめざすということです。

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