全国の格闘技ファン注目! 広島の高校生2人がビッグマッチへ

6月に開催された「THE MATCH」というキックボクシングのイベントは、観客動員5万6000人、チケット売り上げ20億円、ペイ・パー・ビュー、つまり、お金を払って動画を視聴したのが50万件・25億円と、興行の記録を塗り替えたといわわれています。格闘技が、注目のコンテンツとなっていると感じさせられる現象です。

こうした中、全国の格闘技ファンが注目するビッグマッチに広島の高校生2人が挑戦するということで、取材しました。

尾道市の空修会館に出稽古に来た KOUJIRO 選手(17)。そして、出迎えた 空龍 選手(18)。今月、ビッグマッチに挑戦する2人です。

まずは、三原高校3年の 空龍 選手…。

対戦相手は、日本人初のタイ2大殿堂統一チャンピオン・吉成名高 選手(21)です。まさに世界最強といわれているムエタイ選手。

空修会館 空龍 選手
「相手が誰だからとか意識するよりも自分の動きをどんどん高めていくという気持ちでやっています」

ふだん、スパーリング相手がいないという広島の地方ジムのハンディの中、館長と二人三脚で調整してきました。

空修会館 荒川真治 館長
「広島にかかわらず、やればできるということを、自分の中では、“練磨必成” といって、練習して磨けば必ず成し遂げられるという意味だが、常にそういう気持ちでフェニックス精神でがんばっています」

試合に備え、先月、ムエタイの本場タイに遠征しました。(3ラウンド TKO勝ち)

名高選手との対戦は、あさって11日(日)、横浜で開かれる大会のメインイベントとして行われます。

空修会館 空龍 選手(18)
「自信はもちろんあります。まわりでご協力いただいている方がたに感謝の気持ちをしっかり持って、それを伝えられるような試合をするので、応援よろしくお願いいたします」

KOUJIROU 選手も注目の試合が決まっています。

格闘技になじみのない人からも名前を知られる 那須川天心 選手の弟・龍心 選手との対戦です。

ジムファイターズ KOUJIRO 選手(17)
「これは、本当に人生変えれるなと思って、その意気込みがあるので、ヨッシャと思いました」

KOUJIRO選手は、廿日市西高校の2年生。去年、プロキックボクサーとしてデビューしました。

戦績は、4勝1敗。3月の初黒星は、後楽園ホールの雰囲気にのまれてしまったそうです。

KOUJIRO 選手
「技術もあるが、一番課題としているのは気持ち、メンタルだと思ってるので」

関東や関西に出稽古に行って、メンタルを鍛えました。

今度の試合(12月25日(日))は、後楽園ホールよりさらに大きい両国国技館です。

この日は、プロボクシング元日本チャンピオン・中広大悟 さんの指導を受けました。地方ジムにとっては、いわば敵地・首都圏に行って闘った経験を話してくれました。

プロボクシング元日本王者 中広大悟さん
「客は相手のファンばかり。俺もずっとそういう場で闘ってきた。会場が東京だったので、相手の応援もブーイングも自分の応援だと思っていました。見られているのは2人なので。ブーイングだろうが、なんだろうが、俺たちに注目してるよな、みたいな。そこで俺の応援というふうに前向きに。関係ないですね、場所は。それくらい強い気持ちを持たないと、のまれますからね」

ジムファイターズ KOUJIRO 選手(17)
「お兄ちゃんが那須川天心選手なので、すごくいい環境でやっていて、強いのはわかってるんですけど、ここで勝ったら、さっきも言ったんですけど、人生が変わると思っているので絶対、勝ちます」

高校生格闘家2人の挑戦に、全国の格闘技ファンが注目しています。

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