「探偵!ナイトスクープ」たむらけんじ、ハライチ・澤部、銀シャリ・橋本が卒業

ABCテレビほかで放送中の「探偵!ナイトスクープ」(金曜午後11:17)で、全国から寄せられた依頼を調査・解決する優秀な“探偵”として活躍してきた、たむらけんじ、ハライチ・澤部佑、銀シャリ・橋本直の3人が、来年春に番組から卒業することが明らかとなった。

複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する、人気バラエティー「探偵!ナイトスクープ」。2019年11月に前任の西田敏行からバトンを受け継ぎ、松本人志が局長に就任した後、しばらくして新型コロナウイルスが猛威を振るった。外でのロケを基本としスタジオに観客も入れていた「探偵!ナイトスクープ」も、思うようにならないもどかしい状況が続いていた。今年に入りその危機を乗り越え、来年3月には番組開始から35周年を迎えるという節目にあたり、約10年ぶりに探偵が卒業する。

たむらが探偵になったのは、2007年5月4日。「探偵になって16年、ほんまにたくさんのええ経験をさせてもらいました。すべてが僕の人生の宝もんです」とその長い探偵生活を振り返る。「ピン芸人になった時から、いつか探偵になると心に決めてたので、探偵になったと聞いた時の、感動? 喜び? もうなんとも言えんたまらん感情になったのを、今でもはっきり覚えてます」としみじみ。そして、「今後、何か困ったら依頼しますので、優秀な探偵さんよろしくです!」と寂しさを振り払うようにメッセージを寄せた。

澤部の入局は、13年10月11日。「このたび、約10年お世話になった探偵局を去ることになりました。初めてのロケで『会議室でウ○コできる?』とディレクターさんに聞かれたのが、昨日のことのように思い出されます」と探偵となって初の依頼にまつわるエピソードを明かした上で、「どんな時も依頼者に寄り添い、依頼解決に向け動くスタッフさんに、たくさんのことを学ばせてもらいました。残りわずかですがもう1発ウ○コするぐらいの気持ちで頑張ります」と依頼解決のためならどんなことでも体を張って遂行する、探偵の心意気をあらためて口にした。

そして、橋本も澤部と同時期の13年10月18日の入局から活躍してきた。「最初、探偵に選ばれたと聞いた時はドッキリかと思いました。初めてロケで、あの憧れの細長い探偵マイクを握った時の興奮は、今でも鮮明に覚えてます。(ビールの)生中くらいキンキンに冷えてました」と初回の緊張を回顧。加えて、「依頼者さんとの思い出は、数えきれません。一緒に泣いたり笑ったり。大阪が誇る愛すべき素晴らしい番組に、探偵として携われた時間は本当に貴重な時間でした。アホを真っすぐピュアに追求するこの番組が大好きです。というわけで一旦、山口百恵さんのようにゆっくりと探偵マイクを置きたいと思います。本当にありがとうございました」と番組への深い愛を語っている。

なお、番組制作陣からは「長きにわたって依頼者と真摯(しんし)に向き合ってきた3人の優秀な探偵が卒業いたしますが、それぞれの今後に向かっての前向きな卒業だと思っております。来年春まで、卒業する3人の探偵の応援よろしくお願いします! 新探偵については検討中です」とコメントが寄せられている。

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