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人の行き来が増える年末年始を前に輸送機関の安全を確保しようと、九州運輸局や長崎海上保安部などは10日、長崎市内で新幹線や船の点検を実施した。
九州運輸局は同日から来年1月10日を安全総点検の期間に指定。管内の交通事業者に点検を呼びかけ、立ち入り点検も実施する。今年開業した西九州新幹線が初めての多客期を迎えることを受け、この日は鈴木史朗局長が同市尾上町のJR長崎駅を訪ね安全対策を確認した。
鈴木局長はJR九州社員から点検状況の説明を受け、「かもめ」車内で非常停止ボタンや、盾などの防護装備品を確かめた。報道陣には「しっかりと乗客の命、安全を守るということに万全を期している状況を確認した」と述べた。
長崎海上保安部は九州運輸局長崎運輸支局と合同で点検を実施。長崎港で九州商船のカーフェリー「椿」について、所定の数の救命胴衣があるかや安全運航マニュアルが定められているかなどを確認し、不備はなかった。年末年始にかけテロや犯罪への警戒を強化するという。