那覇市副市長に古謝玄太氏 人事案、市議会が与党などの賛成多数で可決 元総務官僚、7月参院選で自民公認候補

 那覇市議会(定数40、久高友弘議長)は12日、市議会11月定例会本会議を開き、元総務官僚の古謝玄太氏(39)を副市長に充てる人事案を与党などの賛成多数(賛成25、反対11、退席3)で可決した。
 7月の参院選沖縄選挙区に自民党公認で出馬したが落選した。仲本達彦総務部長は提案理由で「国や地方自治体、民間での経験から市民のための市政を実現する即戦力になる」と説明し、国との調整力にも期待を示した。
 市議会与党は討論で「人格者であり力量も申し分ない」と人事案を支持した。これに対し野党の大半は、古謝氏が参院選で旧統一教会関連団体の推薦を受けていたことなどを疑問視し、反対にした。
 古謝氏は1983年生まれ、那覇市出身。東京大卒。2008年に総務省に入省。長崎県財政課長(出向)や復興庁参事官補佐などを務め、20年にNTTデータ経営研究所に入社。参院選後に琉球ミライ入社。

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