国際レース9勝、自転車ロード中島康晴選手が引退 「ファンの声が力に」現役16年振り返る

引退セレモニーで花束を手に笑顔を見せる中島康晴=12月11日、東京都千代田区の丸の内ビルディング(ⓒジャパンサイクルリーグ)

 福井県越前市出身の自転車プロロードレーサー中島康晴(37)=キナンサイクリングチーム=が12月11日、東京都内で引退セレモニーに臨み「ファンの方が掛けてくれた『頑張って』という一言、拍手の一つが大きな力になった」と現役生活16年を振り返った。

 式典は、自転車ロードレースのプロリーグ「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」が主催した年間授賞式の中で行われた。

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 今季限りでの引退を昨年12月に表明していた中島は「今年1年間、皆さんから声を掛けてもらい本当に幸せだった。皆さんの人を思う力に支えられ、16年という長い選手生活を続けられた」と述べ、ファンや関係者に感謝した。今後については「自転車界に携わりながら、自転車の楽しさを広げていけるような活動をしたい」と述べた。

 中島は福井県立科学技術高校で競技を始め、2002年の全国高校総合体育大会の個人ロードレースで準優勝。大学卒業後の07年からプロとして国内外のレースに参戦、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際レースで9勝を挙げた。09、10年の国体では成年個人ロードレースを制した。

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