“歓喜の歌”1200人魅了 「第九」5年ぶり披露 長響と県民合唱団など

「第九」を披露する長響、合唱団とソリストら=長崎ブリックホール

 長崎市を拠点に活動する「長崎交響楽団」(長響)の定期演奏会が11日、同市茂里町の長崎ブリックホールであり、団員ら約70人と合唱団の約110人が人類愛をテーマにしたベートーベンの「第九」(交響曲第9番)を2017年以来、5年ぶりに披露した。
 長響団員らは三河正典・東京芸大講師の指揮で「第九」の全楽章を演奏。最後の第4楽章では、公募した4人のソリストと今回のために結成された「県民第九合唱団」の歌声が加わった。迫力に満ちた「歓喜の歌」を響かせ、約1200人の観客を魅了した。
 合唱団に参加した同市の金原久美子さん(56)は「コロナ禍もあって5年ぶりの第九。9月から練習を重ね、歌える幸せを届けようと気持ちが入った。オーケストラの生演奏やソリストと一緒のステージはとても感動した」と話した。

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