ブルージェイズが先発補強 右腕バシットを3年6300万ドルで獲得へ

先発投手の補強が急務となっていたブルージェイズが3年連続2ケタ勝利(短縮シーズンの2020年を除く)をマークしている右腕の獲得に成功したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブルージェイズはメッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕クリス・バシットと3年6300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。アレック・マノア、ケビン・ゴーズマンに次ぐ先発3~4番手の座をホセ・ベリオスとともに担うことになりそうだ。

現在33歳のバシットは、メジャー最初の7シーズンをアスレチックスで過ごし、メッツへ移籍した今季は30試合に先発して181回2/3を投げ、15勝9敗、防御率3.42、167奪三振の好成績をマーク。直近の3度のフルシーズンではいずれも2ケタ勝利&防御率3点台を記録し、短縮シーズンとなった2020年にも11先発で5勝2敗、防御率2.29の活躍を見せるなど、安定したパフォーマンスを続けている。先発3~4番手としては十分すぎるクオリティの投手と言えるだろう。

3年6300万ドルの契約は、年平均2100万ドルになるが、ブルージェイズがFA選手と年平均2000万ドル以上の複数年契約を結ぶのは、これで4年連続。2019年オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン)、2020年オフにジョージ・スプリンガー、2021年オフにゴーズマン、そして20200年オフにバシットと、毎年のように大型補強を敢行している。

マノアとゴーズマンが形成する先発二本柱は球界でも屈指のクオリティを誇り、バシットとともに先発3~4番手を担うベリオスも、今季こそ不調だったとはいえ、本来は先発2番手クラスの実力を持つ好投手。バシットの加入により、先発4番手までは非常に強力な布陣となった。トミー・ジョン手術を受けた柳は少なくとも来季前半戦を欠場する見込みであり、現時点で先発5番手という扱いの菊池雄星には加入2年目の奮起が求められる。

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