同僚への嫌がらせで業務データ削除 海自隊員を懲戒免職処分

海上自衛隊横須賀地方総監部

 同僚隊員への嫌がらせで業務データを削除したとして、海上自衛隊は13日、作戦情報隊(横須賀市)に勤務する40代の男性1曹を懲戒免職処分とした、と発表した。また、パワハラが部下の精神疾患を発症させる一因になったとして、横須賀基地業務隊(同市)の男性3曹(28)を停職6日の懲戒処分とした。

 横須賀地方総監部によると、1曹は2020年8月、当時の所属部隊のパソコンから部内ネットワークで不正アクセスし、その前に所属していた部隊のデータを削除した。調査に対し、「嫌悪感を持っていた隊員を困らせてやろうと思った」と供述しているという。

 3曹は同年11月、当時所属していた艦艇内で、部下に指導する際、暴言を浴びせたり、持っていた350ミリリットル缶ほどの金属缶を放り投げたりして威嚇した。部下はこの行為も一因となり、精神疾患を発症。親族が通報し、発覚した。3曹は調査に対し、「自分勝手であいまいな態度を取られ、怒りを覚えた」と供述し、深く反省しているという。

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