女性の活躍にジェンダー問題…「国際女性会議WAW!」でZ世代の識者が熱弁

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG(モニフラ)」(毎週月~金曜7:00~)。12月8日(木)放送の「モチコミ!」のコーナーでは、株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんが「国際女性会議WAW!」を取り上げました。

◆3人のモニフラZ世代が「国際女性会議WAW!」に参加

Z世代のコメンテーターに気になるニュースについて解説してもらう「モチコミ!」。今回、株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんが取り上げたのは、自身を含む当番組のコメンテーター3人が参加した「国際女性会議WAW!(World Assembly for Women)」について。

「国際女性会議WAW!」とは日本政府が2014年から開催しているもので、ジェンダー平等と女性の活躍を国内外で実現すべく、世界のリーダーたちが集まる会議。今年は12月3日に開催され、古井さん、食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さん、臨床心理士のみたらし加奈さんのコメンテーターZが参加してきました。

開催前には当番組内で世界のリーダーに伝えたい提言を視聴者から募集。多くの声が寄せられ、古井さんは「みなさん多くのツイートありがとうございました。世界のリーダーにしっかりと伝えてきました!」と報告しました。

会議では限られた時間のなか、それぞれ自身の思いを真摯に伝えてきたようで、みたらしさんが訴えたのは「ジェンダー平等」。会議では「いわゆる特権階級のシス男性(=シスジェンダー男性、心と体の性が一致している男性)の国会議員は席を退くべき」とストレートな意見をぶつけていました。

その理由について、みたらしさんは「女性の国会議員を増やそうと思ったとしても、一見、席は空いているように見えるが、上まで行くとガラスの天井があり、そこから行けない。それはやはり国会議員が退かないから」と語ります。

そして、クオータ制の導入もひとつの手段と提案しつつ「そもそも政府が出しているもののなかには、多様な女性像が含まれていない。いわゆる結婚して子どもを産む女性しか想定されていないような文言が多い」との指摘も。

◆年配の国会議員が退いていくことが大事!

今回、「国際女性会議WAW!」で3人がどんな提言をしてきたのか。まず長内さんが主張したのは"女性活躍”について。そのためには「制度があっても文化がなければ行使できない」と訴えます。

例えば、育休にしても1人目の子どもは祝福されるものの、2人目や3人目のときに取得しようとすると「また…!?」と白い目で見られることがあり、こうしたことを改善していくためにも「文化がなければダメ」と長内さん。そして、「ただ、文化を作るには制度がなければダメで、その制度を作るところに男性が多すぎるという問題がある」と話します。

古井さんは、モニフラ視聴者から届いた「一人ひとりが生きやすい世の中になっていくといいなぁ」という声にとても共感し、会議ではそのためにすべきことについて話してきたと言い、「本当に一人ひとりが生きやすいというところにもっとコミットしていくべき」と主張します。

続いて、みたらしさんは「まずは"特権”に気づいていくこと」と主張します。

「特権はみんなが持ちたくて持っているわけではなく、歪みのなかで持たざるを得なかった、持ってしまったものだと思う」と"特権”の意味を解説しつつ、「インクルーシブな社会を作っていく上で障害の話をする際、障害がない自分たちに寄っている社会だと気づかないとインクルーシブな社会はできない。でも、ジェンダー平等の話になると、どうしても対立構造になりやすい」と説明。

それはなぜかといえば「特権を持っている側が、席が奪われると思い込みやすい状況があるから」とみたらしさん。特権のある人のなかにも障害を含めグラデーションがあるものの、「特権があるなかでもさらに特権がある国会議員の年配の方々が退いていくことが大事」と声を大にしていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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