僧侶や信徒、1年の汚れ落とし迎春準備 福井県の成田山福井別院で「すす払い」

本堂のすす払いが行われた成田山福井別院=12月13日、福井県坂井市の成田山福井別院

 福井県坂井市の成田山福井別院で12月13日、年末恒例の本堂すす払いが行われた。僧侶や信徒がコロナ終息などを願いながら1年間の汚れを払い、新年に備えた。

 成田山は12月13日を「ご本尊お身拭いの日」と定め、本山と全国の別院が一斉にすす払いを行っている。

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 福井別院では約20人が午前8時半ごろ、法要を行った後に作業を開始。本堂では毎日護摩がたかれ、すすがたまるため、本尊の顔を白い布で覆い、手ぼうきで丁寧に汚れを落とした。天井や本堂入り口の回廊は約4~7メートルのササ竹を使い、ほこりやクモの巣を取り除いた。

 本堂前には、根付きの松を使った高さ約8メートルの大きな門松が設置された。

 福井別院には例年、正月三が日で約20万人が訪れており、コロナ禍の今年は約15万人が訪れた。来年の初詣は分散参拝を呼びかけている。

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