「音楽で元気に」長崎原爆病院にピアノ贈る 塩塚総合商事 創立50年で

ピアニストの演奏に聞き入る参加者=長崎市、長崎原爆病院

 長崎市茂里町の長崎原爆病院で、アップライトピアノの寄贈式があり、1階エントランスからクラシック音楽の調べが響いた。
 寄贈したのは田中町にあるピアノや精密機器の運送業、塩塚総合商事。創立50年を記念し、地域や取引先に感謝の気持ちを伝えようと1月に公募し、これまで電子ピアノで七夕とクリスマスにコンサートを開いてきた同病院が選ばれた。
 8日にあった寄贈式で、塩塚敬社長(49)は「ピアノの音色が皆さまの癒やしになり、長崎が音楽でもっと元気になることを願う」とあいさつ。ピアニストによる演奏の後、谷口英樹院長(66)は「ピアノっていいなと胸がいっぱい。このピアノで演奏会を開きたい」と感謝の言葉を述べた。
 看護部長の中村清美さんは「患者さんだけでなく、医療者の心もほぐす力があると思う。院内コンサートがもっと発展するといい」と期待を込めた。ストリートピアノのように使うアイデアもあり、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、活用していく。


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