担当していた高齢女性のキャッシュカードから現金100万円引き出した疑い 元証券会社の男(34)逮捕 余罪も捜査

担当していた女性のキャッシュカードを使って、現金100万円を引き出したとして、証券会社の元社員の男(34)が逮捕されました。

窃盗の疑いで逮捕されたのは、山口フィナンシャルグループの子会社ワイエム証券の元社員で、現在は高知県に住む自営業の男(34)です。

警察によりますと、男は2019年10月、不正に入手したキャッシュカードを使って、高知県日高村と広島市安佐南区祇園のコンビニエンスストアのATMで、それぞれ現金50万ずつ、合わせて100万円を引き出した疑いがもたれています。

調べに対し男は、「間違いありません」と容疑を認めているということです。

キャッシュカードの名義人は広島県竹原市に1人で住む高齢女性で、男は証券会社でこの女性の担当者だったということです。事件の前年に、男は証券会社を退職していたということで、警察はキャッシュカードの入手方法についても捜査しています。

女性の親族からの相談で事件が発覚。女性名義の口座からはほかにも現金が引き出された形跡があるということで、警察は余罪もあるとみて詳しく調べています。

証券会社の元社員の逮捕をうけ、山口フィナンシャルグループとワイエム証券は、「警察の捜査に全面的に協力していくとともに、今般の事態を真摯かつ厳粛に受け止め、社員教育の徹底および役職員のコンプライアンス意識のさらなる向上を図り、内部管理態勢の一層の強化とその実効性の向上に取り組んでいくことにより、信頼回復に全力で取り組んでまいります。お客さま、地域の皆さま、株主の皆さま、関係する皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます」としています。

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