ドジャースがシンダーガード獲得へ 1年1300万ドルで合意との報道

先発投手の確保が急務となっていたドジャースがようやく補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ドジャースはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ノア・シンダーガードと1年1300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。「ジ・アスレチック」でドジャースを担当するファビアン・アルダヤ記者によると、シンダーガードは他球団から複数年契約のオファーを得ていたものの、ドジャースの投手育成法に興味があり、ドジャースとの単年契約を選んだという。

現在30歳のシンダーガードは、今季エンゼルスとフィリーズで合計25試合(うち24先発)に登板して134回2/3を投げ、10勝10敗、防御率3.94、95奪三振を記録。メッツ時代はシーズン200奪三振を2度マークするなど、剛腕として鳴らしたが、故障明けのシーズンとなった今季は打たせて取るピッチングに専念。奪三振率6.35はキャリアワーストの数字だったが、与四球率2.07、被本塁打率0.94と安定したピッチングを見せた。

ドジャースは今オフ、チームの象徴であるクレイトン・カーショウと再契約を結んだものの、タイラー・アンダーソンとアンドリュー・ヒーニーがFAとなり、前者はエンゼルス、後者はレンジャーズへ移籍。ジャスティン・バーランダーの獲得にも失敗(メッツへ移籍)し、このまま補強がなければ、先発5番手はライアン・ペピオ、マイケル・グローブ、アンドレ・ジャクソン、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーンといった若手たちに競わせなければならない状況だった。

先発ローテーションの1~4番手には、フリオ・ウリアス、カーショウ、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンが入り、シンダーガードは先発5番手として開幕を迎える見込み。投手育成に定評のあるドジャースで今季のアンダーソンやヒーニーのような成長を見せることができれば、来オフは今回蹴った条件以上の複数年契約を手に入れることができるはずだ。

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