ロレンゼンが1年850万ドルでタイガースへ エンゼルス残留は消滅

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはエンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた右腕マイケル・ロレンゼンと1年850万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。最大150万ドルの出来高が設けられており、ロレンゼンは最大1000万ドルを手にすることができるという。エンゼルスとの再契約に球団、選手の双方が興味を示していることが報じられていたが、ロレンゼンがエンゼルスに残留する可能性はなくなった。

現在30歳のロレンゼンは、今季エンゼルスに1年契約で加入し、メジャーデビュー後初めてとなるフルタイムの先発投手に挑戦。5月末の時点で5勝2敗、防御率3.19とまずまずの結果を残していたが、6月に防御率6.35と打ち込まれ、7月には右肩を痛めて長期離脱。結局、シーズントータルでは18試合に先発して97回2/3を投げ、8勝6敗、防御率4.24、85奪三振という平凡な成績に終わった。10試合以上に先発したのはレッズでメジャーデビューした2015年(27登板中21先発)以来7年ぶり。投球イニング数が90を超えたのも7年ぶりだった。

1年850万ドルという契約条件から判断する限り、タイガースもロレンゼンを先発投手として起用するつもりだと思われる。タイガースは今オフ、マリナーズからFAとなった左腕マシュー・ボイドと1年1000万ドル+出来高100万ドルで契約しており、先発投手の補強はロレンゼンが2人目。ボイドはもともとタイガースの先発ローテーションの一角を担っていた投手であり、2021年以来2年ぶりの古巣復帰となっている。

タイガースの先発ローテーションは、エデュアルド・ロドリゲス、ボイド、ロレンゼンで5枠中3枠が確定。ケーシー・マイズがトミー・ジョン手術、タリック・スクーバルが屈筋腱の手術を受けたため、残りの2枠には今季後半戦に台頭してきたマット・マニング、トミー・ジョン手術で今季を全休したスペンサー・ターンブルが入ることが予想されている。

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